最初の12秒
ライトフライヤー号 1903年型フライヤー
12秒、37メートル
物語
最初に飛んだのはで、約40 km/hの向かい風のなか、12秒間で36.6 mを飛びました。この日4回目の飛行では、が59秒、259.7 mまで記録を伸ばしています。成功の鍵は操縦にありました。パイロットは腰を受け台(ヒップクレードル)に載せて腹ばいになり、その受け台を左右に動かすと、機体が横に傾きます。のちにこの翼のねじりはに置き換わりましたが、それ以来どの航空機も、左右の翼の揚力に差をつけることで機体を傾けています。
オハイオ州デイトンで自転車をつくっていた兄弟は、4年にわたるグライダーの試行を重ねて、独学で飛び方を身につけました。公表されていた翼の揚力の表が誤っているとわかると、1901年に風洞をつくり、およそ200種類の翼の形を試しています。十分に軽いエンジンをつくれるメーカーがなかったため、整備士のが12馬力のエンジンを6週間で製作し、2枚のプロペラは兄弟が自ら削り出しました。プロペラを、回転する翼として設計したのです。
4回目の飛行のあと、駐機していたフライヤー号は突風にあおられて横転し、二度と飛ぶことはありませんでした。1908年にはオーヴィルが1回に1時間を超えて飛ぶようになり、1909年にはアメリカ陸軍が初めての飛行機を兄弟から購入しました。との確執から、1903年のフライヤー号は1928年から1948年までロンドンの科学博物館に置かれていました。それ以来、ワシントンで吊り下げ展示されています。
しくみ
3Dモデルを読み込み中…
諸元
- 最高速度
- 48 km/h
- 翼幅
- 12.3 m
- 最大重量
- 341 kg
- 上昇限度
- 3 m
- 航続距離
- 260 m
- 12秒で進む距離
- 160 m
- 動力
- 12馬力 4気筒エンジン
飛んだ場所
ノースカロライナ州近郊、キルデビルヒルズ
ノースカロライナ州キルデビルヒルズ. 地面は1903年当時のむき出しの砂地に戻して表示しています。実際の砂丘はその後草に覆われ、記念碑のまわりには町が広がりました。 シミュレーターはここから始まります。地形と航空写真は現在のものです。
自分で飛ばしてみる
実際の重量・翼面積・出力で、ライトフライヤー号を3Dで飛ばしてみましょう。
オーヴィルの12秒より長く飛びましょう。向かい風は、彼のときと同じ40 km/hです。
展示場所国立航空宇宙博物館(ワシントンD.C.)



